ダーツが狙った場所に飛ばないと、どうしても力んでしまう。無駄な力はフォームが乱れ余計に安定しない。
今回は、力まない投げ方の練習を紹介する。
ダーツに力を伝えるというセオリーの勘違い
よく「ダーツにしっかり力を伝えるように投げるとよい」とアドバイスを受けることはないだろうか。
この投げ方は、初心者のうちはよくわからないと思う。
「勢いよく前に飛ばせばいい」と思っている人もいる。
当時、プロだったプレイヤーも、とにかく勢いよく飛ばしていた者が多々いたので、自分も力いっぱい投げれば安定すると勘違いしていた。
しかし、この投げ方は肘に大きな負担がかかるうえに、全く安定しないのでやってはいけない。
本当の意味
「ダーツにしっかり力を伝えるように投げる」というのは「ダーツの重さを利用して飛ばす」という意味である。
ダーツを振って投げるタイプの投げ方のプレイヤーならば、ダーツの重さが遠心力のように指先に伝わるのがわかるだろうか。
感じない場合は、もう少し力を抜いてみると徐々に感じてくると思う。
この力を感じている時が、ダーツに力が伝わっている状態だ。
押し出すタイプの投げ方の場合でも、ダーツが上に抜けようとする力が指先に感じるだろう。
力まない投げ方のトレーニング
要は、ダーツが上に抜けようとする力を感じるようにするのが、力まない投げ方のトレーニングだ。
しかし、いつも使っているダーツでは、重量感に慣れてしまっているので投げ方の練習にならない。
そこで使うのが、極限まで軽いダーツだ。
DMC ソフトダーツ SUS Phoenix
実際に練習に使っていたバレルはすでに生産終了してしまっているが、重量と形状とカットの具合からこのDMC Phoenixが一番近いものであるので、参考にしてほしい。
ステンレス製で、単体で8.5gほどしかないので、力んでいるとまるで重量を感じないし飛ばない。
また、ストレート形状なので、グリップも程よい力加減でなければ、ダーツが上手く指から抜けてくれない。
力を使わない投げ方を覚えるにはちょうど良い。
投げ方に悩んだり、肘を痛めたときの練習にも最適なので、1セット持っておくとよい。
まとめ
力まない投げ方は、長時間のプレイでも疲れにくくなるし、フォームが安定してくる。
初心者のうちに覚えておくと、今後必ず役に立つので、少しづつ練習してみるとよい。
おまけ
おバカな仲間たちと「ダーツのコントロールの練習したいね」という理由で、とてつもなく軽いダーツを作ったことがある。
それは「ストローにチップとフライトを付けた」ダーツもどきだ。
こんなものでも重心はあるし、相当力を抜けば重さも感じる。
後は落下する軌道さえ覚えれば、ちゃんとプレイに使用できるので、練習に飽きたらやってみるとよい。
(ただし、フォームが完全に壊れる可能性もあるので自己責任で)