初心者は、早く上手くなりたいと毎日のように投げてるのではないだろうか。
チップもシャフトも何本も折れて変えた、フライトも何セットも破れて変えた。そんな人も多いだろう。
しかし、意外に気にしていないのがバレル。
今回はダーツのメンテナンスについて解説する。
ダーツのメンテナンスはグリップに影響する
毎日ダーツを投げていて「今日はなんだかしっくりこない」とか「今日は飛びが悪いな」と思ったことはないだろうか。
ほとんどの場合がバレルの汚れによるものだ。
指からすっぽ抜けやすくなったり、指にかかるカットの感触が変わってきたら、汚れが溜まってきている証拠だ。
ダーツの汚れとは?
バレルは、投げる際に一番触れる部分だ。それを考えれば、バレルに皮脂や汗が付着するのは当然の話。ダーツバーで食事をしながらとかなら、食べ物の油や糖分、場合によってはタバコのヤニなんてこともあり得る。
バレルは金属なので、放置すれば腐食が起こったり、最悪カビが生えるなんてこともあり得る。
毎日できる簡単なメンテナンス作業
メンテナンスと聞くと、時間をかけて面倒くさい作業をイメージするだろうが、すぐにできる簡単なものもある。
それは、布で拭く。ただそれだけ。
使用後は乾いた布で拭いてやれば、とりあえずよい。
ネットの情報では、濡れたおしぼりで拭くとよいと言っているところもあるだろうが、おすすめしない。
バレル表面は汚れが落ちるだろうが、カットの溝に水分がたまり、余計に汚れが付着する。
JOKERDRIVERからセルベットという天然の革でできた製品が出ているので、それをおすすめする。
本来は同社のバレルケア用のペーストを使用するようだが、私はこれ単体でもよいと思う。
これ以外にも似た商品はあるが、研磨剤が含まれるものもある。バレルによってはメッキや塗装がはがれる恐れがあるので注意が必要だ。
もっと汚れを落としたいなら
毎回拭き取りメンテナスをしていれば、それなりに汚れはたまらないだろうが、それでもカットの溝などの細かな部分は気になるところだろう。
私はこの拭き取りに加えて週に1回、D.CRAftのバレルウォッシュで洗浄を行っている。
これは水を高速振動させて汚れを浮かせるもので、手の届かない細かな汚れまで落としてくれる。
これを使用した後は、驚くほどカットが指にかかる感覚が戻ってくる。
おすすめの洗浄方法は、バレルにチップとシャフトを装着しての洗浄だ。
そうすることで、バレルの内部への浸水を防いでくれる。
バレルのネジ穴は意外と深いので、水滴をとるのが面倒くさい。
とはいえ、装着して洗浄した後は、本当に浸水していないか取り外して中を確認してほしい。
まとめ
ダーツのメンテナンスを初心者に強くおすすめする理由は、汚れによる感触の変化を防ぐためだ。
まだ投げる感覚が身体に染みついていない状態で、感触が変化してしまうのは、練習効率の低下につながると考えている。
昨日はできたことが今日できなくなる理由が、小さな感触の違いならば、それをなくす必要があるし、それがメンテナンスでやれるのならば、やるべきだと思う。
メンテナンス作業をして自分のダーツに愛情を注いでやることは、気分転換にもなる。
是非、欠かさずやってほしい。
余談だが名前はあえて出さないでおくが、とある有名プロプレイヤーは、毎日ダーツと入浴するらしい。