時間さえあれば何時間でも投げ込む。ひたすらカウントアップやクリケットをやる。気が付けばゼロワンのアレンジをひたすら考える。
ダーツにハマった方なら大体理解できるだろう。
しかし、いくら投げ込んでも上手くならない。勝てない。
初心者はこの現実に直面して辞めていく。
また、プレイヤーとして長くやっている方はここで壊れていき、二度と戻っては来れない。
今回は初心者が上達するうえで注意するべきことを説明する。
狙いすぎ
そもそも、ダーツってどんなスポーツか?
見ての通り、丸い的に軽くて細長い羽根のついたものを当てるスポーツだ。
その本質を理解しないうちに、狙ったところに当てようとする。
当然、力んで暴投するわけだ。
よく「軌道をイメージして投げる」とか「ブルまでチューブが伸びてるイメージでそこを通す」とか教えてる人や本を見るが、全部忘れろ。
とりあえず何も考えず投げてボードに刺さるか見るべき。
まずはそこから。
ボードを狙わず投げて一か所に集まるなら、それがあなたの癖のようなものだ。
あとはそこから、修正を加えていけばよい。
フォームにこだわりすぎ
プロの動画を見て、同じフォームで投げる。すぐにやめるべき。
わざわざ窮屈なフォームで投げる練習をするくらいなら、何時間投げても疲れない他人に理解されないフォームのほうがよい。
特にリリースは、あれだけ軽い物質を投げるのだから合わない投げ方を続ければ、肘の故障につながる。
セッティングを変えすぎ
下手なのは道具のせいではない。
よほど奇抜なセッティングをしているなら変更すべきだが、バレルのスタンダードセットで1年は投げるべきだ。
初心者はどれを投げても変わらない。
バレルのカットだとか重心だとか、そういう余計なことを考えるくらいなら、S4ダーツのLOKIにインターミディエートシャフトとシェイプフライトで投げるべきだ。
あのバレルは余計なことを考えなくてよい。
私はこのバレルで、コントロールを覚えた。
実は対人戦ではないということ
対戦相手がいて、はじめてゲームとして成立すると思うだろうが、実はそうではない。
お互い3本投げる権利があるので、勝敗は自分次第だということ。
先攻有利なのは確かだが、それを除けば対戦相手のことは考える必要はない。
勝ちにこだわって余計なことを考えるのはまだ早いだろう。
スタッツを気にしすぎ
フライトの上がり下がりで一喜一憂しない。
それは過去のデータの平均にすぎない。
そんなにスタッツが気になるのならば、調子のいい時にカードを作って、使わずに保管したらよい。
ダーツを始めたばかりなら、とにかくダーツに関する情報は一旦遮断して、勝ち負けにこだわらず投げればよい。
楽しいと思えることが大切なのだ。
S4ダーツ「LOKI」