これを執筆している本年は、スキー場が悲鳴を上げるほど雪が降っていない。暖冬である。
前回、オールシーズンタイヤとタイヤチェーンの組み合わせは最強だとお伝えしたが、このままではタイヤチェーンが本当に必要なのかどうか怪しいものだ。
とはいうものの、降雪地帯へ立ち入ることがあるならば、チェーン規制は避けて通れないわけだ。
オートソックスという選択肢
聞いたことがない方に分かりやすく説明すると、布製のタイヤチェーンの代用品のこと。
タイヤに被せて使うのだが、布なので着脱が簡単。何より折りたためるのでかさばることがない。
国土交通省が定めるチェーン規制の対象装備にも当てはまっている。
<参考>
国土交通省 チェーン規制に関するQ&A
(6を参照)
ここにある「布製カバータイプ」がそれにあたる。
注意点
非常に便利ではあるが、注意する点がいくつかある。
まず、布ということもあり、金属やゴムなどのチェーンに比べ耐久性が低いこと。
メーカーの説明では、雪道ならば150㎞程度。アスファルトとなればもっと寿命が縮まる。
更に、駐車する際は外すことが推奨されている。そのまま駐車すると氷結した路面に設置面が張り付き剥離する恐れがあるそうだ。
そして、国土交通省では対象装備として挙げられているが、高速道路での通行に認められているのか特に記載がない。
現場の係員にゆだねられるということなのだろうか。
まとめ
とはいえ、頻繁にスキーなどで豪雪地帯へ行く方でないのならば、オートソックはおすすめだ。
雪が降る確率の方が低いのに、スタッドレスを履いてもタイヤがもったいないわけだし、タイヤチェーンなんかはトランクの中でただの重りと化すだけである。
一年中使えるオールシーズンタイヤにオートソックスの組み合わせは、今後最強の組み合わせになるのは間違いない。