映画「世界でいちばん長い写真」は忘れていた高校時代のことを思い出させてくれた

映画「世界でいちばん長い写真」は忘れていた高校時代のことを思い出させてくれた

2018年6月23日公開の映画「世界でいちばん長い写真」が12月5日に発売された。

DVD、Blu-ray共に発売され、DVDの初回限定盤がある。

 

この作品を知ったのは、高校の同窓会で先生方にぜひ見てほしいと薦められた事がきっかけである。

まあ、タイトルを聞いた時、「ああ、高校の時のあの話か」と察しはついていたのだが。

原作は誉田哲也による小説「世界でいちばん長い写真」

出演は高杉真宙、武田梨奈、松本穂香ほか、なかなか豪華なメンバーだ。

 

消極的な主人公「宏伸」が、あるカメラと出会ったことをきっかけに変わっていくというもの。

前半は、消極的な宏伸に「こいつ煮え切らないなぁ」と軽い苛立ちを覚えたが、ストーリーが進むにつれてだれよりもこのカメラを使いこなしたいという真っ直ぐな姿勢に心を打たれるものがあった。

ラストの撮影シーンは圧巻で、宏伸の情熱が高校生たちに伝わり、「必ず成功させる」という意思をうまく表現していた。

ロケ地は知多半島

ロケが行われたのは夏の知多半島。風景と古き良き街並みが織りなす映像はとても美しい。

主人公達の通う学校は知多にある日本福祉大学付属高校を使用した。

高校の先生方は、本当にこの学校の先生方だ。同窓会で進められ理由がよく分かった。

だって、皆さん出演しておられるのですもの。

本当の「世界でいちばん長い写真」はこの高校で撮影された

タイトルにもなっている写真だが、2000年12月18日にこの高校で本当に撮影され、当時ギネス記録に認定された。

撮影方法、場所もラストシーンで見事に再現されている。

 

私も実際の写真撮影時に在学していたが、残念ながらほとんど忘れている。

ただひとつ言えるのは、本番はラストシーンよりも諸々の入れ替えが忙しかった。

フィルムの特性上、ミスできないというプレッシャーのなか、あれだけの事をやったのは、今思うとすごいことだ。

 

当時、日本福祉大学付属高校の生徒は、とにかく自由。だが温厚でやさしい性格の生徒ばかりだった。

「福祉」と名がついているので、その道が専門のように思われがちだが、男女共学の普通科だ。

そんな自由すぎる生徒たちなので、絶対になにかやらかすと思っていたが、ここ一番の団結力はすごかった。

というか、初めて見た。

映画の見どころ

美しい知多半島の風景はもちろん、宏伸をとりまく淡い青春模様、ラストの撮影シーンでの和太鼓部「楽鼓」の演奏はカメラワークと生徒たちやそれぞれの登場人物たちのストーリーを完結させる中で魂を揺さぶるなにかがある。

個人的には全編に渡り従姉の温子(武田梨奈)の破天荒ぶりは、最後まで裏切らない。

 

 

ただ何となく過ごし、そのことに不安で。でもどうしたらいいか分からず迷ってる。

そんな時に観てほしい。

忘れていた情熱のようなものを思い出すかもしれない。

 

おまけ

映画に出演していた先生の中に、当時生徒として参加していた方、先生方がいる。

人生って、何があるか分からないなと思った。

 

  

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